Thunderbirdを使っているパソコンにウイルスバスターを入れると重い

表題の通り、Thunderbirdを使っているパソコン(Windows 7 Professional 64bits)ウイルスバスターを入れると、主にメール受信時にCoreServiceShell.exeがCPUを食いまくってすごく重くなるという現象にずっと悩まされていた。メール受信時に露骨にCPUをしばらく使い、他に重いプロセスがなければ、音量設定をミュートにしていてもファンの回転音でメール着信に気づけるほどだ。これがパソコンに適したマナーモードだ、とか言ってられないほど重かった。
Thunderbirdは、IMAPのひとつのフォルダを一つのファイルに保存している。これが書き換えられたため、そのファイル全体(メールボックス全体)を見ているのではあるまいか、いや、Thunderbirdなんて有名なソフトだし、メールの添付ファイルスキャンはウェブページの宣伝に書いてあるぐらいだし、天下のトレンドマイクロ社、確かにウイルスバスターについての悪評は色々あるとはいえ、さすがにそんなはずはあるまい。と思いながら、ProcessMonitorをダウンロードしてメール受信中のファイルアクセスを覗いてみた結果、確かにウイルスバスターのCoreServiceShell.exeが(その時は何通も一気にメールを受信していたので)繰り返しファイル全体にアクセスしていることがわかった。そりゃ重いわ。

というわけでトレンドマイクロに問い合わせてみた。

まず、原因切り分けのための質問をいくつかされた。それに回答すると、ThunderbirdのIMAPのデータが入ったフォルダを検索対象から除外設定してくださいとのこと。そうするとメールに対するスキャンが行われないのではないか、と確認すると、Thunderbirdは開く際にファイルを一時ファイルにコピーするので、その時にスキャンされるから問題ないとのこと。これを実施すると、Thunderbird起動時のウイルスバスターが圧倒的に軽くなり、快適にメールが受信できるようになった。

問い合わせ本文も掲載したかったが、掲載の可否を問い合わせたところ、著作権及びThunderbird全てに再現するわけではない(このわかりやすい仕組みで発生しないこともあるとなるとどういう仕組みになっているのかは気になるが)ことから問い合わせ内容の掲載はやめてほしいと言われたので、行った作業のみを記しておく。

また、異なる製品向けの説明ではあるが、Q&Aページの「ディスクアクセスが頻繁に発生するサーバ/クライアントにおいて、ウイルスバスター コーポレートエディションのリアルタイム検索によりサーバ/クライアントへ負荷を与える可能性がある問題 」が該当するとのこと。

# 研究室で研究室ライセンスのウイルスバスターの使用を指示されているから使っているだけで、個人的にはMSEにしたいんですけどね……
# それにしても、昔から宣伝文句でメール添付ファイルのスキャン!とか言っているぐらいなのだし、Thunderbirdぐらいは初期設定で快適に受信できるようにしておいてほしかったのだが……
# そして再現性があるわけでもないと言われたが、「Thunderbirdでは普通に設定していればIMAPのフォルダはひとつにまとまるので、普通に使っていればかなり大きいファイルになる→受信時に更新されてファイル全体をスキャンして重い」という割と仕様通りに見えるわかりやすいが起こる場合と起こらない場合があるというのは、一体どういう仕組みなのかが気になる…… さすがに秘密だろうけど。